育児関連本

【読書メモ】はい!こちら子ども記者相談室デス!:「子どもの声は聴くに値する」を実感した話

先日、県の保育センターで開催された、保育士や子どもに関わる方の集まりに参加してきました。

その時に、講話された大学教授の先生もオススメされていて、話題になっていた『はい!こちら子ども記者相談室デス!』が気になったので、読んでみました。

こちらの本は、「かめおか子ども新聞」の子ども記者(小・中学生)が大人からの相談に答える人気コーナーが本にまとまったものです。

京都の亀岡という町で作られているこの新聞は、よくある子ども向けの「子ども新聞」と違って「書くのが子ども、読むのが大人」という世にも珍しい新聞です。

関西弁で綴られた子どもの忖度無しの発言が面白く、でも本質を突いていてハッとさせられることもある、そんな内容がまとまっています。

そんな本の中から、今回は少しだけ子ども記者の痛快な回答をご紹介させていただきたいと思います。

5歳の娘が本当に言うことを聞きません。

鬼から電話がかかってくる「サービス」って言ってますね。(笑)小・中学生の子ども記者なので、自分が小さい時に経験した可能性もありますし、どこかで知った可能性もありますが、それくらいの歳になれば「サービス」であることはバレバレってことですね。

この子ども記者は「鬼から電話のサービスでビビらせるとかは?」と言ってますが、個人的にはあんまり良くないと思っています。

やむを得ず使っているという保護者さんも、「本当は使いたくないんだけど」と思っている方が多いのではないでしょうか?

使えばたしかにその時は言うことを聞いてくれるかもしれないのですが、長期的に見れば、恐怖心を動機に行動させることは、物事の本質を理解するためのキッカケを奪ってしまいます。

そのため、私が仕事(保育士)で保護者さんから相談を受けたらきっと

根気がいるしイライラしますよね…。でも、できる限り待ってみましょう。
一緒にできるように促してみたり、やりやすい環境になるよう整えてみましょうか。

といったように、保護者さんの話を聞きながら、必死に解決策を探してしまうと思います。

子育て中の親は、子どもが言うことを聞いてくれないとかなり悩みますよね。私自身も、これからきっと娘の子育てで悩むことでしょう。

でもここで子ども記者は何と言っているか。

子どもはそういう生き物です。現実を受け入れるしかない。

・・・たしかにそうかもしれない。(笑)

育児のその瞬間は、大きな問題に見えるようなことも、長い目で見れば気にすることでもないのかもしれないですね。

大人に相談したら、こんな痛快な回答が返ってくることあるかな?と思わされるような、子ども記者ならではの回答です。

小さい子に勉強は必要ですか?

子ども記者、怒ってます・・・!!笑

ここで注目したいのは、「親がいろいろ決めなくても、子どもは子どもで自分で決めます。」という言葉。

私としては、このメモから早期教育の良し悪しが言いたいわけじゃないんです。

子どもって親が何もかも決めてあげないと決められないわけじゃないんですよね。0歳の子どもにも意思はあります。

子どもの「やってみたい!」「おもしろそう!」と思う気持ちを大切に、子ども自身が選んで決める経験を積み重ねることがとても大切だと思います。

今回の例だと「あとあと楽になる」というのが想像できるのは大人だけなのですが、もし子どもが勉強を嫌々やっているとしたら、無理にさせるのが良いことなのか?考える必要がありそうです。

早期教育については色々な考え方、ご家庭それぞれの方針がありますよね。子どもが楽しく学ぶことができているならOKかもしれませんし、答えはそのご家庭にしか分かりません。

子どもはどう感じているか?この子ども記者の率直な回答から考えさせられることもありますね。

ちなみにですが、私個人的には、幼児期に一番大事にしたいのは「遊び」だと思っています。最近見かけた記事でとても共感できるものがあったので、興味がある方はご覧ください♪

子どもの声は聴くに値する

冒頭でも触れた、先日参加した保育士や子どもに関わる人の集まりでは「子どもの声は聴くに値する(大宮勇雄氏)」という言葉が紹介されました。

今回この本を読んで、いっそうその言葉の言おうとするところを深く実感しました。

本書のあとがきの、編集者の言葉を一部引用して紹介します。

「子どもは何も知らない」「大人がいつも正しい」は嘘だ。子どもは大人が忘れてきた大切なものをしっかりと持っている。大人同士の議論より、子どもに言われた何気ない言葉に妙に納得したことはないだろうか。バッサリと切り捨てる残酷さの一方で、まるで小さいお坊さんのように世の中を悟っている時や、全てを包み込むような偉大な愛を感じる時もあり、子どもとは実に不思議な生き物だと感じる。

(出典:かめおか子ども新聞(2019)『はい!こちら子ども記者相談室デス!』)

子どもを一人の人間として尊重し、声を聞いていくこと、そして対話を重ねることが、子どもが育つ過程で大切なことだと改めて感じることができました。

おもしろおかしく読めるならぜひ読んでほしい

こちらの本は、大人の悩みと子どもの回答が見開き1ページに1つずつ(または2つ)書かれており、サクサクどんどん読んでいけます。

第1章は主に育児、第2章は恋愛や結婚、第3章はどうしても気になる自分の悩み、第4章は大人になっても分からないこと、という構成で進んでいきます。

大人が思わず目を背けたくなるような、痛いところを突いてくるような回答も盛りだくさんです。(笑)

それでもおもしろおかしく読んでみたいという方には、本当にオススメです!

育児や仕事でストレスが溜まった状態で、ズバリ言われるのはちょっと・・・という方には、向いていないかもしれないと思う一方で、意外と気分がスッキリするかも?とも思ったり。

ですので、読む場合は自己責任で!!

子どもは大人への忖度無しに思ったことを言っているだけですから。そこを忘れないように読んでみてくださいね♪
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