私はこれまでの人生で、2回うつ病を発症しています。1度目は大学生の時で、2度目は社会人になってからです。
先日Instagramのストーリーズで、うつ病やHSPのことについて発信したところ、同じように悩んでいる方から50件を超えるメッセージをいただきました。
そのメッセージには「うつ病の時の体験談を教えてくれませんか」という内容もいくつかいただいたので、今回詳しく記事にまとめてみようかな…と思いました。
私も今は元気と言える生活を送ることができていて、うつ病の時のことを思い出しても大丈夫になってきています。ただ、再発の経験があるのでまた発症しないように、日々の生活で自分なりに気をつけていることがあります。
今回の記事では、私の体験談と合わせて日々の生活で気をつけていることを書いてみたいと思います。(最後にはInstagramでの発信について悩んでることも書いてます。)
HSPの私がうつ病再発しないよう気をつけていること5つ
周りの人に頼ること
特に産後は誰でもうつになりやすいと聞いていたので、絶対に一人で無理しないようにしようと決めていました。
里帰りで両親に手伝ってもらったり、自宅に戻った後は夫が私と同じもしくはそれ以上に家事や育児をやってくれました。
家族に頼るのが難しいときは、産後ケアサービスなどの行政や民間のサービスを利用しました。
今でも子どもと2人きりの日が続きそうな時は、実家にしばらく帰るなどして自分の気持ちが鬱々としないように環境を変えています。
考え込んでしまう時は無心になること
私は傷つくようなことがあった時、頭で「気にしなくていい、落ち込むようなことじゃない」と分かっていても、心が追いつかなくてどうしても気になってモヤモヤしてしまうことがあります。
そういう時は「ポジティブに行こう!」と思っても無理なので、「ああ、今落ち込んでるな」「でもそれでも別にいいんだ」と認めて、時間が解決してくれると信じてとりあえず無心になれるようなことをして考えない時間を作ります。
ただ治療中は、違うことをしていても心の奥底に不安が根付いてしまっていて、すぐ不安に戻っていました。それでもだんだんと、気分転換できるようになっていきました。
また、心配性でもあるので「○○したらどうしよう」とか思いがちなんですが、それも起こってから考えることに決めました。
何かの本で「心配事の9割は起こらないし、起こっても解決できる」と読んでから、自分の人生も山あり谷ありだけど何とかなってきたしな。と思うようになりました。
先のことを考え思い悩みそうになったら、「今」に集中するようにしたいと思っています。
スケジュールを詰め込まないこと
人に会う予定や、大勢の人が集まる場所に行く日が続くと、知らず知らずに気を張って疲れ果てることがよくあります。
なので、できるだけ毎日毎日予定を詰め込んだりしないようにしています。仕事もフルタイムだとまだ無理があると思ったので、無理ないペースで始めることにしました。
そして、特に何もしないダラダラとした1日を過ごしたとしても、「こんな日があってもいいや」「休めてよかった」と自分を責めないことも大事だなと感じています。
しあわせかどうかで決めること
育児をしていると、たくさんの情報があってどれがわが家にとっての正解か悩むことがあります。
そんな時は、世間的に良いとか悪いとかじゃなくて、自分たちがそれでしあわせなのかどうか、で決めています。
自分自身の選択もできる限りそうしたいと思っています。
がんばらないことをがんばること
気づいたら勝手にプレッシャーを感じていつの間にかがんばりすぎてしまいがちなので、がんばらないようにしたいと思っています。
ただこれが難しくて、つい一生懸命になってしまうし、完璧を追い求めて自分を追い込んでストレスを溜めてしまいます。
うつ病の人は基本的にがんばりすぎです。うつ病の人に「がんばれ」は禁句です。これ以上どうがんばればいいのか分からなくなって絶望するからです。
私もまだ練習中ですが「60点でもいいや」と自然と思える日がくるといいなと思って、がんばりすぎないようにしようとしています。
私のうつ病体験談とその時の症状
私は約10年前に初めてうつ病になりました。当時大学生だったので休学して療養しました。
その頃は就活をきっかけに自分の将来について深く悩みすぎて、将来に希望が持てなくて、生きる意味が分からなくなりました。
通院しながら療養してだんだんと元気になって、社会に出て本来の自分に戻ったつもりでいた時に2回目のうつ病になりました。
3年ほど前、東京で仕事をしていたとき、「仕事に行く満員電車が辛いし怖い」「朝仕事に行く前に家にいるのにもう帰りたい」という気持ちになっていて、仕事が辛くなっていました。
最終的に仕事中に運転していた時に前の車に衝突する事故をしてしまって、病院にかかった時に再度うつ病と診断されました。
うつ病の時の症状としては、常に不安で何かしらに悩んでいた感じでした。自分を責めることが多くて、結果を出さないといけないみたいなプレッシャーから、常に焦っていました。人とも会いたくなかったです。考えてしまうのが疲れるので、ずっと寝ていたいと思ってましたが、寝れないことも多かったです。
うつ病闘病中にInstagramへの絵日記投稿をスタート
Instagramは楽しいことに目を向けるために始めたものだった
私は娘の妊娠が分かったのが2年少し前で、その頃からInstagramへ妊娠経過や日々の絵日記投稿を始めたのですが、その時は通院しながらうつ病の治療をしていました。
日々を楽しむことが難しかった私が、日々の楽しかったことや、ポジティブなことに目を向けるために、なるべく日々の楽しかったことを記録し、前向きになれるような投稿をしていきました。
そしてその頃、読書をしても全然記憶に残らなくて本当にぼーっとしていたので、読書メモも残して投稿していました。
もちろん毎日のように気分の浮き沈みや、辛いこと、不安なこともあるわけですが、それはあまり投稿には出しませんでした。当時の自分の精神状態的に、見返した時に嫌な気分を思い出すような投稿を残す元気がなかったからです。
そんな感じだったので、私はInstagramの投稿だけ見ると「前向き」とか「出産や育児に対する意識が高い」とかそういう風に見られることも多かったです。たしかにそれは自分の一部ではあるのですが、全部ではありませんでした。
「育児書を読みすぎじゃないですか?育児は育児書通りにはいきませんよ。」とわざわざ嫌味なDMを送ってきた人もいました。
Instagramへの投稿が苦しいときもあった
Instagramを見ていると、同じように絵日記を投稿している人がいたり、育児の記録を残していたりする人がいて、いろんな投稿が目に入ってきます。
参考になるな、見ていて元気が出たな、と思うような投稿がある一方で、ネガティブな投稿を見て必要以上に暗い気持ちになってしまったり、他の人と比べて自分の嫌な面が見えてしまって落ち込んでしまうこともありました。
「SNS向いてないかもしれない」「もうやめてしまいたい」と何度も思いましたが、見てくださるフォロワーさんが増えるにつれて、いつしか自分で勝手にプレッシャーを感じて「いい投稿をしなければいけない」と焦るようにもなっていました。
私の投稿が誰かに辛い思いをさせることもあったかも
先ほど「他の人の投稿を見て、人と比べて落ち込むことがあった」と言いましたが、これは私も他の人にとって、その原因になることはあるだろうなと思っていました。
実際、同じように妊娠中に絵日記を書いていた人から「私の投稿を見ると自分が焦ってしまって不安になる」と言われたこともありました。
いつか辛かった体験も漫画にしてみたいけど…まだ迷っています
「SNSやめたほうがいいかも」と何度も思いながらも、たくさんの優しいフォロワーさんとの出会いもありInstagramの投稿をここまで続けてくることができました。
これはまだ悩んでいるんですが、今までなかなかできなかった私のうつ病の経験や、日々のネガティブな話も、漫画にして投稿しようかなと考えたりしています。
そう思うようになったのは、理由が2つあります。
1つはうつ病の通院が終わって1年経ち、精神的にも安定してきていて過去のことを振り返っても大丈夫かもしれないと思えること。
もう1つは、今回うつ病について掘り下げて発信したことで、すごく共感のメッセージや悩んでいる方からのお声が届いたこと。
今うつ病やHSP気質で悩んでいる方が、私の体験談で「同じような人がいる」「落ち込むのは自分だけじゃないんだ」と少しでも励まされたらいいなと思いました。
私も悩みつつ試行錯誤しつつ生きているので、アドバイスとかじゃなくて「一緒に無理せずいきましょう」としか言えないかもしれないけど。
ただそう思う一方で、ネガティブなことを発信すると変なDMが届いてまた傷ついたらどうしようとかは、やっぱり思ってしまいます。
でも世の中にはいろんな人がいて、全員に共感してもらうのは無理だし、私が大切にしたいのは、今回共感のメッセージをくださったり、この長い文章をここまで読んでくださっているような方です。
いつか勇気を出して投稿できるといいな、と思ったりしています。
長々と書いてしまいましたが、最後まで読んでくださってありがとうございました。