私は幼い頃、敏感で繊細な気質を持つHSC(Highly Sensitive Child)でした。これに気づいたのは30歳になるころで、かなり最近の話です。
きっかけは、HSCのお子さんを育てる親御さんと話をしたことでした。HSCの特徴を聞いて、それから自分でも調べるようになって「もしかして、自分もそうだったかも?」と思うようになりました。
そこで、HSCかどうかを知るための診断テストをやってみたところ、当てはまることだらけ!母に話を聞いたり、幼い頃の記憶をたどったりして、私はHSCだったと確信しました。
(⬇︎HSCの診断テストはこちらの記事からできます。)
また、その確信をさらに強めたのは、私が小学生の時に書いた日記や作文、文集などを実家の押入れで見つけたことでした。
今回の記事は、敏感かつ繊細だった私の幼少期のエピソードと、その考察です。
10歳(小学4年生)のころには、心配性を自覚していた
私は幼少期、学校が好きでした。勉強することも嫌いじゃなかったし、友達と遊んだことも楽しかった思い出が多いです。
しかし一方で、敏感で繊細で傷つきやすかったので、友達の些細な発言や態度の違いを敏感に感じ取り、傷ついて泣いて帰ることも多かったです。
そのため、「明日の学校は大丈夫かな…。嫌な思いしないかな…。」と心配するようになっていったのをよく覚えています。
それが顕著になっていったのは、小学校中学年になるころでした。小学1〜2年の時は、楽しい思い出のほうが多かった記憶があるのですが、小学3〜4年のことを思い出すと、すでに友達関係でかなり悩むようになっていたなぁと思います。
そんな私が、10歳(小学4年生)のときに書いていた、学年文集の一部がこちら。
「心配しょうなせいかくです。かなしいです。」と、心配性を自覚し、しかもその性格が「悲しい」「嫌だ」と感じていたことが分かります。笑
きっと、両親や周りの大人に「心配しなくていいよ」とよく言われていたんだと思います。
小学1年生の日記では?
私は小学1年生のころ毎日、日記を書いていたようです。実家に眠っていた当時の日記を20年ぶりに見て分かりました。
その頃どんなことを感じていたのか、日記に色々と書いていましたので、ひとつ紹介します。
私には3歳下に妹がひとりいます。妹がやけどした夜、「しんぱいでしんぱいでねむれなかった」と書いていました。
小学1年生の時にはすでに心配で眠れなかった経験をしていたことが分かりました。笑
夜眠るときに心配事があるとなかなか眠れないのは、大人になった今でも変わっていません。
心配する私に対する周りの反応
私の母(幼少期)
幼少期、母は私の心配事をよく聞いてくれたなぁと思います。
「そんなこと心配してもしょうがないでしょ!」
「いちいち悩まなくていい!」
なんて言われてたら、自分を否定してふさぎ込んでいってしまったかもしれません。
母は、私の心配性を自分のせいだと言い、私を責めることはありませんでした。
といった感じのことを、よく私に言っていました。
(※これは母が私を想って言っただけの言葉です。妊娠している時に心配したからと言って、子どもが心配性になるわけではありません。)
子どもながらに「そっか、自分が悪いわけじゃないのか」と思えたことによって、いくらか気が楽になっていたような気がします。
私の夫(現在)
大人になった今でもやたら心配する私に対して、夫はこんな感じで反応します。
夫いわく、私の心配事が予想もしない発想だったり、よくそんなに想像が膨らむなと思うようなことだったりして、おもしろいんだそうです。。。笑
でも私はこの夫の反応にいつも救われます。
共感して聞いてくれるのも嬉しいですが、おもしろがって笑い飛ばしてくれるほうが、安心するというか、自分でもその心配事が馬鹿らしくなって笑えてくることがあります。
こんな感じで、心配性な私は、幼少期も今現在も家族の理解があってこそ穏やかに生きていけています。
いくら傷ついても戻って来られる穏やかな家庭があるからこそ、刺激の強い外の世界でも多少は頑張ることができているように感じます。
心配性な自分を無理に変えようとしない
私もHSC、HSPの気質を理解するまでは、「こんな自分は変わらなきゃ。強くならなきゃ。」と思っていて、それがとても辛かったです。
ですが、私がHSPのバイブルのひとつだと思っている『「繊細さん」の本』でも言われているように、自分を無理に変えようとしないようにしたことで、随分と生きやすくなりました。
自分を作り変えるのではなく、自分のままで生きる道を模索する。これこそ、どんな繊細さんにも共通する第一歩であり、それだけで世界は変わります。
出典:武田友紀著(2018)『「繊細さん」の本』
これからもきっと私は何かにつけて心配するんでしょうけど、うまく付き合っていきたいなと思っています。
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