赤ちゃんのうんちが何日も出なくて、不安や心配になることはありませんか?
わが家も娘が生後2ヶ月ごろまでは、うんちが1日1回出れば良い方で、まとめてドカッと出るタイプだったのでよく娘の便秘を心配していました。
産後ケアで助産院に通っていた時には、助産師さんにも便秘について相談し、そこでは綿棒浣腸をしてもらいました。
しかし、擦ったのが原因でおしりが荒れてしまい、できればこれ以外の方法で便秘を解消したいと思っていました。
そんな娘も現在6ヶ月となり、今では1日平均3〜4回はうんちが出るようになりました。
この3〜4ヶ月ほどで、いくつか試して効果があった方法がありましたので、今回はその「便秘解消方法」についてまとめてみたいと思います。
母乳メインに移行する
娘が2ヶ月になるころに、1日8回3時間おきの混合授乳から、頻回授乳で母乳メインの混合に移行しました。
ミルクを1日3回に減らして、おっぱいを頻回授乳して徐々に移行していったのですが、頻回授乳するようになってから1日に数回うんちが出るように変わっていきました。
母乳のほうがミルクに比べると消化しやすいと聞いたことはありましたが、ここまで違いが出たのには驚きました。
それぞれの親子に様々な事情があるので、一概に「母乳メインに」と言えないことは承知しているのですが、
私のように母乳とミルクが半々の混合の方などは、母乳を多めにすると便秘が解消されることがあるんじゃないかと思います。
腹圧がかかる姿勢にする
リクライニングの椅子に座らせる
まだ首がすわる前や寝返りができない頃、リクライニングの椅子に座らせるとうんちが出ることがありました。
わが家では泣かない椅子のテディハグちゃんを使っているので、生後2ヶ月頃からその椅子の角度をリクライニングを1段階起こして座らせていました。
これは妊娠中の母親学級で学んだことでもあるのですが、斜め30度くらいの姿勢(セミファーラー位)で座ると腹圧がかかりやすくなります。
そのため妊婦さんはお腹の張りの原因になるので避けたほうがいい姿勢なのですが、逆にお腹に力を入れたい時は効果的な座り方になります。
まだ筋肉の発達が十分でない赤ちゃんにとっても、この姿勢は自然と腹圧をかけて排便を促す効果があるといえます。
ちなみにこの姿勢は、テディハグちゃんのような椅子を使わなくても、授乳クッションとバスタオルやトッポンチーノを使って作ることができます。
トッポンチーノは手作りすることもできますし、ネットなどで買うこともできます。トッポンチーノはできれば生後すぐから持っておくとかなり便利なので、これから出産という方は準備しておくのもオススメです。
授乳クッションは、わが家では抱き枕になるタイプのものを使っています。
うつぶせの姿勢にする
うつぶせの姿勢にすると、顔を上に持ち上げたときに腹筋と背筋に力が入るので、自然と腹圧がかかりうんちが出やすくなります。
娘も寝返りができるようになってからは、うつぶせの時にうんちが出ることが増えました。
うつぶせは、首が座ってからや寝返りができるようになってからのほうが安定感があり、便秘解消にも効果があります。
しかし、うつぶせは新生児の時から適度にさせておくのがオススメです。
タミータイム(=赤ちゃんが起きているときに、保護者の目の届く環境で腹ばいで過ごす時間)を持つことで、お腹や背中周りの筋肉を強くし、首すわりや寝返りなどの成長発達も促してくれます。
便秘解消が期待できるベビーマッサージ
ベビーマッサージは、言葉のやりとりができない赤ちゃんとコミュニケーションをとる大切な方法の一つです。
ベビーマッサージは全身の様々な部位に行うことができ、中には便秘解消が期待できるものもあります。
ここでは、私が普段娘と実践しているベビーマッサージをいくつかご紹介します。
ベビーマッサージは、即効性のある治療ではありませんので、便秘改善につながるかどうかは個人差があることをご理解のうえ、必要に応じて行ってください。
ベビーマッサージをする際の注意点
服は着せたままで構いません。ベビーマッサージは基本的に月齢に関わらず首がすわってから行うことが推奨されていますが、首が座っていないと全くできないわけではありません。
首が座っていない場合は、無理な姿勢にしないように気をつけながら行ってください。
ママやパパが声をかけながら、最初から全てやろうとせず無理のない範囲で行ってください。
基本的になでるように触ります。指圧をかけることは絶対にしないでください。
ベビーマッサージのやり方
肋骨を内から外になでる
肋骨をなでてほぐすことで、縮こまった内臓をほぐし便秘改善につなげます。
●脇の下に4本の指を入れて、親指で肋骨の流れに沿って胸の中央から脇腹に向かってななめになでる。
●鎖骨の下から下腹部へ、手を移動させていく。
鎖骨や肋骨などの骨に力がかかりすぎないよう、なでるように行う。指圧をかけないように注意。
お腹を時計回りにくるっと回す
腸の動きを促し腸に溜まった便やガスを排出しやすくなります。
●左手で脚の付け根あたりを支え、おへその上に右手の手のひらをおく(5秒間ほど)。
●手のひらでお腹を温めたあと、右手で右回りに円を描くようになでる。
力を入れてお腹を押し込まないように優しくなでる。腸の動きに合わせて、円を描く方向は必ず右回り(時計回り)にする。
おへそ周りをやさしくチョンチョン
チョンチョン、トントン、と軽く叩くリズミカルな運動が腸を刺激します。
●おへその周りを2本指(ピース)で、優しくチョンチョンとタップする。
優しく気持ちのよいリズムでタップする。強く叩かないように注意。
脚の曲げ伸ばし
脚を曲げた時に腹部に圧がかかるので、排便、排ガス効果を促します。
(股関節・ひざ関節が柔軟になり、下半身の運動機能を高める効果もあります。)
●両足を両手で持ち、片足ずつ軽く曲げ伸ばす。
脚は無理に伸ばさず、子どもの脚の自然な曲線に合わせて行う。圧のかけすぎに注意し、曲げる時は無理に押し込まない。
腰を両手で支えて軽く左右に揺らす(※首すわり後から)
軽い振動により腸の動きを促し、腸に溜まった便やガスを排出しやすくします。
●4本の指を腰の下に入れ、手のひら1枚分くらいほんの少し腰を浮かせて軽く左右に揺らす。
首すわり後から行うことができるベビーマッサージ。左右に揺らす際は、頭が振れすぎないように注意。
手足や耳の反射区を刺激する
反射区とは、手のひら、足の裏、耳などにあり、内臓や各器官につながるといわれる末梢神経が集中している場所のことです。
主に足の裏の特定部位を押せば体の特定部位に変化が起こるという考えを、「反射療法」または「リフレクソロジー」ともいい、疲労の改善などをはかることができる療法です。
赤ちゃんに行う場合には「ベビーリフレ」と呼ばれることもあり、地域でベビーリフレ教室などが開催されているところもあります。
このリフレクソロジーの考え方に基づき、手足や耳の反射区を刺激して、間接的に内臓器官を刺激することにより便秘改善が期待できます。
胃腸を直接刺激することが難しい赤ちゃんでも、手足をもみもみすることで内臓器官への刺激効果を得ることが可能です。
手のひらの反射区
手のひらの反射区はこのようになっています。(画像引用:森田真理著(2012)『手から体を癒す』より)
便秘を解消するためには、手のひらの中央付近、大腸の反射区を刺激すると効果的です。
足の裏の反射区
足の裏の反射区はこのようになっています。(画像引用:森田真理著(2012)『足から体を癒す』より)
足の裏のかかとの少し上あたりに、大腸と小腸の反射区があります。この辺りを中心に優しくもみもみして刺激すると効果的です。
耳の反射区
耳には、お母さんのお腹にいる胎児の形が投影されていて、全身に対応する365の反射区があります。
下記イラストの左のようにイメージすると、耳のどの部分が全身のどの部位に当てはまるか、だいたいの場所をつかむことができます。
便秘解消のために刺激すると効果的な場所は、上記のイラスト右の赤い部分になります。
私は授乳しながら娘をホーローおまるに座らせている時、なかなかうんちが出ない時はこの部分を刺激します。
そうすると、偶然かもしれませんがしばらくしてうんちが出ることがあります。
リフレクソロジーは、赤ちゃんだけでなく大人にも効果的な療法です。手足や耳の反射区を刺激することで、より健康に過ごすことができるようになる方もいるそうです。パパやママが何かしらの不調を抱えている場合にも役立つので、少し知っておくとよいかもしれません。
まとめ:赤ちゃんに合わせて取り入れてみよう
ここまで、赤ちゃんが便秘の際に試せることをいくつか紹介してきましたが、実際に効果があるかどうかはそれぞれ個人差があります。
もちろんここに紹介した方法以外にも、その子に合う方法があるかもしれません。先輩ママや先輩パパにさまざまな体験談を聞いておくのも良いと思います。
私は子育てをしていて、困った時や悩んだ時のためのヒントを持っておくと気持ちが楽になるなぁと感じているので
今回の記事が悩んでいる方へのヒントの一部となり、少しでも役立っていれば嬉しく思います。